会社の生命線を救え!

~ 問題を抱えた基幹業務システムの運用業務 ~

弊社のお客様のご担当者が転職をされると、有り難いことに転職先の新しい会社でも弊社をご指名いただき、ご相談をいただくことが数多くあります。
こちらのプロジェクトのお客様も三菱商事系大手投資顧問会社からの転職で投資先の会社に転職をされた際、直面をした問題を弊社にご相談いただきました。
聞くと億に手が届くようなコストをかけた基幹業務システムが現在稼働をしているのだが、その開発・運用・保守会社に問題があり、今後も継続して利用することが難しい可能性があるとのこと。新しいシステムを開発しているのだが、その開発が完了するまでに現在の基幹業務システムが使えなくなると、会社全体に莫大な損害が出てしまうため、なんとか最悪の状況を免れたいということでした。
普段から懇意にしていただいているご担当者様だっただけに、早速現場に飛んで状況を確認したところ、すでに現在のシステムは通常の保守を受けることができなくなってしまっており、いつシステムが停止してもおかしくない状況でした。しかも守らなければならないシステムは複数あることが分かり、事態は急を要することが判明。さすがに相談を受けた弊社も、他社が開発をしたシステムを何の引き継ぎ情報もなしに移転や運用をすることはできません。さすがにしばらく悩みました・・・。んんー、どうすれば・・・。
膨大な試行錯誤の上、何度も物理→仮想シミュレーションを重ね、何とか安全に仮想環境へ移動することができることを確認。
ネットワーク環境も従前と全く同じ環境とすることが必要だったため、VPNを複数駆使して弊社データセンター内に安全に移転収容させる目処が立ちました。
何度かのトライアンドエラーの後、無事に仮想化とVPNによるデータセンター収容作業が完了し、また最低限の運用方法も残されたドキュメントとスクリプトを解析することで習得。何とか緊急の危機を脱することができました。
いくつかの困難があったとはいえ、なんとか今回は一息つくことができましたが、それにしても問題なのは本来は保守をする義務があるはずのシステム会社の無責任さです。実は弊社では多少の差異はあれども似たような事例をいくつか経験していまして、無責任なシステム会社が世の中には少なくないという実感を持っています。基幹業務システムといえば、会社の生命線のようなものです。いろいろ事情はあるのでしょうが、少なくとも途中で放り出してお客様のビジネスを危機に陥れるようなことがあっては絶対にならないと思っています。我々はこういった事例を他山の石として、皆さまの長年にわたる最良のパートナーとなれるよう、日々努力しています。

ポイント
・ 他社が開発した基幹業務システムが突然使えなくなる危機が発生
・ 長年お付き合いのあるお客様のため試行錯誤を繰り返して無事仮想化とデータセンター収納完了
・ システム会社は長いお付き合いができる信頼できる会社を選びたいものです